ホットセッション

■出版記念セッション  
「ソフトウェア開発オフショアリング完全ガイド」出版記念セッション■

  • 「”執筆メンバによる!オフショア開発のための実践ガイド”講演」
    誉田 直美 氏:日本電気株式会社 第一コンピュータソフトウェア事業部 グループマネージャー
    飯泉 紀子 氏:株式会社日立ハイテクノロジーズ 研究開発本部 主任技師
    大西 建児 氏:株式会社豆蔵 シニアコンサルタント


    大西建児氏:
    S-openオフショア研究会の紹介、オフショア開発の現状を解説。
    S-openでは、早くからオフショアに注目して、研究を続けてきた。 その中から、「オンサイト型」「コーディネータ・オンサイト型」 「パートタイムオンサイト型」「海外オフサイト型」などの オフショア開発の形態を紹介いただいた。 近年では、経済産業省統計にもあるように、多くの会社がオフショアを 手がけている。その多くの目的は、開発費の削減、エンジニアの確保、 現地市場への進出などである。

    飯泉紀子氏:
    オフショア開発の問題点について、その原因を解説。
    原因は一方的に相手にあるのではなく、発注側である日本にも根本的な 原因がある。特に、開発プロセスの問題や、日本型といわれる独特の開発 スタイルが根本的な問題である。 また、相手の特徴について、インドと中国の事例について解説をいただいた。 インドでは、欧米の影響をうけており、日本流を理解できていない 場合が多い、また中国では、教育などにばらつきがあり、品質よりも 機能を優先したり、個人によって技術力に差があったりする。

    誉田直美氏:
    オフショア開発における成功の条件を解説。
    そのキーワードは2つ。パートナーシップとグローバル化であるという。 ソフトウェアはとにかく人が重要である。海外会社は共同作業者として、 しかも長期的に付き合うことが必要である。 そして開発に際しては、日本型の伝道よりもグローバルな開発方法を使う のがよい。コストや苦労もかなり軽減できる。 海外の技術者が日本の開発に対して不満に思うことのTOPは、とにかく 「仕様変更」が多いということである。これにはルールと手順を定めて かつ契約にも盛り込むことが重要であるという。 最後に日本のソフトウェア開発は本当に閉鎖的と実感、今後は日本型開発 の良さを生かしつつ、ソフトウェア文明開化する必要性を感じる、と結んだ。

  • 「Q&A形式のガイダンスセッション」

    Q:オフショア開発でうまくいった事例はどんな内容か?
    A:やりたいことをはっきり示せる案件はうまくいった。かつ汎用技術系  はよい。具体的には画像処理系であったが、発注先が「こういうやり方  はどうか」と逆に提案してくれた。

    Q:海外企業で特に気をつけることは・・
    A:実績を事実以上に大々的に宣伝されてしまう。開発の一部に関わった  だけでも、全て受注したかのごとく会社の宣伝に使われてしまった。  契約で縛る必要がある。

    Q:海外との窓口対応者に必要なスキルは?
    A:いろいろあるが、気配り、思いやりが重要でしょうね。

    Q:海外企業のソフトウェア品質はどのくらいか?
    A:中国、インドの品質は米国品質。つまり悪い。日本はその20倍高い。  また、当たり前品質の考えは中国にはない。バグの横展開もしない。  黙っていて 文書化することも殆どない。

    Q:後工程で仕様を詰める、いわゆる日本型案件で注意すべき点は?
    A:仕様が決まるまでと決まった後で契約を変えるのは一つの手である。

    Q:オフショア開発における形態としてどんなのが多いのか?割合は?
    A:海外オフサイト型が多い。

    Q:オフショアへの発注基準で、人月とかの目安はありますか?
    A:10から15人のプロジェクト規模がベストではないでしょうか。

  • 出典:
    「ソフトウェア開発オフショアリング完全ガイド」
    ■ 著者:S-openオフショア開発研究会
    ■ A5判、約240ページ
    ■ ISBN:4-8222-2970-X